短歌連作『勤続25年の男たちへ』
YOUたちのデビューの年に産まれてきた私も今や社会人です
キラキラの衣装で君はギラギラの顔して踊るメラメラの中
一点を見つめるだけで勘違いさせちゃうなんて今日もずるいね
「エロかっこいい」とか俗世の言葉さえ跳ね返すほど魅せつけられて
君の六割は水から出来ていて残りは全部色気だろうな
愛を歌う君には妻も子もあってわかってるけど(
困ったなスロー再生なのにその顔は乱れることを知らない
君という存在だけで宇宙ごと愛してしまいそうになったよ
この想い届いてるかと問う君に「届いてるよ」が届いてますか
「涙の雨から君を守れますように」と歌った君が今度は泣いてる*1
強い人は優しい人と言うけれど たまには弱いとこも見せてよ
気づいたら手の中にあるVictory 勤続25年の勲章*2
君の描いた未来に私たち一緒についていっていいかな*3
十年後、何十年後もいつまでも
ゆらゆらと流れてきたね これからもゆらゆら流れて行けばいいよね*4
write by キサラギ