夢と知りせば醒めざらましを

楽しいこと全部、私のもの

岡田担は素直に応援できる

 

最近話題になった某ブログのタイトルと似てますね。そうです、パクりました(最低)。内容はオマージュしません。深くは触れませんが、あまり納得のいく内容ではなかったので。

 

本題。

自担が退所を発表した。もう一週間経つのかな、いろいろありすぎて時の流れが早く感じる。メッセージ、FC動画も見て、私が感じ取った退所の理由は「事務所の問題でこれ以上周りに迷惑をかけたくない」が一番なのかなと思った。

前社長の性加害を事務所が認めたことにより、岡田さんもCMに出演していたアサヒグループやマクドナルド等が今後所属タレントを起用しないと発表した。私が知り得る、事務所の件で岡田さんに大きく影響があったのは今のところこれだけだ。これだけと言うが、契約料が莫大であると名高いテレビCMの出演権を失うことが、タレントにとってどれほど痛手であるかなんて想像に難くない。外の人間が見てもわかるくらい、所属タレントにとって望ましくない事態が起きている。私たちの知らないところではもっと悲しいことが起きているのかもしれない。

岡田さんからのメッセージからも、なんとなくそういう空気を感じた。これでもかというくらいオブラートに包んで、全方位に気を配った、岡田さんらしいメッセージだった。メッセージが発表された直後に「読めば読むほど精神が武士だなぁと思う」というツイートをしたが、世が世なら切腹もやりかねなさそうなので本当に今が戦国の時代じゃなくて良かったと思う。

 

私個人としては「V6(推し)が好きなだけで事務所のことは別に好きではない」というスタンス(イノッチが重役担ってるのによくそんなことが言えるな、というツッコミについてはこの後ちゃんと弁明するので待ってほしい)なので、正直なところ退所と聞いて舞い上がるほど喜びたかったのだが、岡田さんがその理由をあまりに申し訳なさそうに語るので、そんな気は失せてしまった。

28年も属していた組織を「辞める」という怖さ、きっと私は一生知ることができない。岡田准一という、日本の第一線で活躍するマルチタレントである立場で事務所を変えるには、どれだけの調整が必要なのだろう。考えただけでゾッとする。同時に、彼の不自由さに気付かされる。誰かを巻き込んでまで選択した「事務所を辞める」という道が、せめて誰にも邪魔されませんようにと願うことしかできない。

 

正直、ずっと不安だった。事務所や所属タレントにとって不利益な情報が続々と流れてくる日々。いつか自担も餌食になるんじゃないか、自担のやりたいことができなくなったらどうしよう、など。残る選択をした人たちには申し訳ないけれど、自担だけでも一刻も早く事務所を辞めてほしいと思っていた。岡田さん本人も似たようなことを語っているが、今のこの荒れ果てた状態の事務所にいても、彼のやりたいことは思うようにできない。

東山さんやイノッチが重役に就かされているあたり、岡田さんも「残る」選択をしていたら何かしらの役に就かされていたかもしれない。あまり知られていない気がするが、実は岡田さんは事務所への貢献度が高い。まず、業績は言わずもがなで史上初のアカデミー賞W受賞を筆頭にたくさんの栄冠を手にしている。後輩への教育も熱心で、生田斗真さん、山田涼介さん、中島健人さん等たくさんの後輩から岡田さんから格闘技の指導を受けた旨を報告されている。顔が売りである事務所に格闘技の習得を許可させた(諦めさせたとも言う)のも岡田さんだ。数年前に突然、事務所所有かつ所属タレントが自由に使えるジムが設立されたが、そのジムの監修をしたのも岡田さんである。こだわりまくった結果、一般的なジムとはレベチらしい。特定分野な気がしなくもないが、こんな感じで事務所に頼りにされていたのは明らかだ。

 

いちファンである私の感想ではあるけれど、岡田さんって多分事務所自体にはそんなに愛着を持っていなかったと思う。それこそ元社長のエピソードも他のメンバーより圧倒的に少なかった(jr期間が短かったのもある)し、なんなら一度辞めようとした話もしているし。それでもここまで辞めなかったのは、なんだかんだやりたいことはできていたからだと思う。岡田さんのやりたいこと、想像ではあるが俳優業だったり、格闘技だったり。それぞれで地位も名誉も獲得してきた(と客観的には見える)。

ところが、この岡田さんにとって一番大事な「クリエイティブを追求する」が危ぶまれてきた。昨今の事務所事情によって。ここで岡田さん本人によるメッセージを引用する。

(前略)そして、何よりモノづくりのクリエイティブだけに向き合うという自分の中心を崩したくない、という思いからの退所でございます。

2023.10.2 岡田准一FC会員向けのメッセージより

わざわざ『クリエイティブ"だけ"』と強く限定した言い回しが気になった。『〜という思いからの退所』、逆に言えば「今の事務所にいてもクリエイティブに集中できないので辞めます」というようにも読み取れる。私による"事務所苦手フィルター"を通したせいで、やや口が悪くなっている点は見逃してほしい。

【Show must go on】を謳っていたはずの事務所だが、今やその事務所にいる方が【Show must go on】できないのである。なんて皮肉なことだろう。実際、運営側に巻き込まれてしまったイノッチは会見続きでShowどころじゃない。8月に発表された喫茶二十世紀、もうオープンまで1ヶ月を切っているというのにまったく音沙汰がない。本当にオープンするんですか?トニセンが2年もかけて構想した企画、まさか事務所のせいでなくならないですよね?トニセン、今年の6月にアルバム出したんですよ。25年ぶりに。ツアーやるみたいな話も出てたのに、いつできるんですか?タレントからタレント業を奪う芸能事務所って何なんですかね。本当に悔しい、やるせない。

トニセンが巻き込まれているのが本当に辛いところではあるが、岡田さんだけでも【Show must go on】の機会損失から逃げられて本当に良かったなと思う。

岡田さんのメッセージに『(退所は)苦しみながらの決断である』とも記されていた。トニセンや後輩たちといった大事な仲間たちが大変な思いをしている渦中に、自分の希望を押し通すことへの葛藤みたいなものがあったりしたのかもしれない。

 

結論。

私個人としては岡田さんが事務所を辞める決断をされたことで心が軽くなれたので、岡田さんの門出を素直に応援したいと思います。

勘違いしないでいただきたいのは、岡田担全員が素直に応援できているわけではないということ。きっと"旧ジャニーズ事務所岡田准一"が好きという人もいて、そういう人にとっては大変モヤる事態だと思います。岡田さんが『苦しみながらの決断』って言ったり、メッセージでも動画でも切腹してしまいそうなくらい終始申し訳なさそうにしていたのも、きっとそういうファンを想ってのことだと思っています。だからこそというと烏滸がましいし、別に本人に伝わるとも思っていないけど、私みたいに素直に応援できるファンもいるから気にしすぎないでほしいというのが一番の思いです。新しい事務所でもファンクラブは設立してくれたらとても嬉しいけど、経営に困ってからでも大丈夫です。首を長くして待ってます。※経営に困ってほしいという意味ではない。