夢と知りせば醒めざらましを

楽しいこと全部、私のもの

V6が解散して一年が経った

 

怒涛の一年だった。

 

そりゃそうだよね、これからは各々で仕事を取っていかないといけない大事な時期なんだもん。

坂本くんは今年だけで舞台3本とドラマもやってた。

長野くんも舞台2本ともともと多いレギュラー番組が増えた。

イノッチもレギュラー番組にドラマに特番にと相変わらずマルチな活躍ぶり。

剛くんはYouTube進出に映画に舞台にと、今後の足がかりになる間口を広げていた印象。

健くんはCMが増えたのと、ソロアルバム発表にソロコンサート開催。それと今後の舞台がもう2本も決まってる。

岡田さんは映画以外は目立った活動はなかったけれど、常に水面下でめちゃめちゃ忙しい人なので今年もいろいろやってたんだろうな。そしてとにかく写真展の功績が大きすぎる。

 

 

あっという間だった。

それぞれの個人活動を追っていたらいつの間にか1年が経っていた。V6が解散しても生活は当たり前に続いたし、思っていたよりも解散の事実を悲しむことも少なかった。その程度のファンだったと言ってしまえばそうなのかもしれない。

 

私自身、今年は週一ペースでどこかしらの現場に行ってたので寂しさとかはほとんどなかった(逆に言えば寂しさに気づきたくなくて現場に行きまくっていた説もある)。けれど、たまにふと埋まらない穴に気づく時があって、それは多分V6でしか埋められない穴なんだと思う。この穴はこの先もずっとぽっかりなのかもしれない。

 

今年はロックバンドやらアイドルやら舞台やらいろんな現場に足を運んで、それぞれとっても楽しかったけれど、やっぱりV6のコンサートでしか味わえない感動ってあるなと気づかされて、それをもう感じることはできないのかと思うと泣けた。V6のコンサートが終わった後のあの説明のしようのない充足感が何よりも大好きだった。

 

この一年間、寝起き、風呂上がり、気を抜いた時に口ずさむのはいつだってV6の曲だった。無意識に口ずさめてしまうメロディの数々。骨の髄まで染みているんだと思う、V6の音楽が。

 

本当に例えが悪いのだけど、たぶん一生治らない病気みたいなものだと思う。もう自分の意志で絶ち切ろうなんてとっくに敵わないくらい、染みついてしまっている。これからもテレビからV6の曲が聞こえてきたら「ワ!」って鳴いてしまうだろうし、無意識に口ずさんでしまうだろうし、もう聴けないんだなってちょっぴり切なくなったりしながら生活を続けていくんだと思う。

 

毎年出ていた大型特番にV6の名前がないのが悲しくて、ほとんど見ることができなかった。6人が同じ衣装で同じステージに立つのって、全然当たり前じゃなかったんだ。もう岡田さんの目の下のクマを見て「昨日も撮影遅くまであったのかな」とか心配させてくれないんだね。

 

最後のアルバムはまだ聴けてないし、特典映像も見れていない。ツアーパンフもまだ読んでない。たくさん集めた雑誌のインタビューも積んだまま。だって全部見終えたら、本当にV6が終わってしまう気がして、怖い。私にはまだそれを受け止められる度胸がない。このまま一生見終えなくてもいいかなと思えてきた。この6人にずっとワクワクしていたいから。まだ私の知らない6人がいるという事実に胸を躍らせていたいから。

 

解散したのに、剛くん退所したのに、当然のように新しいグッズが作られたのはおもしろかった。あと岡田さん個人のFCの会報に堂々と写真展で使われた6人の写真が掲載されていたり。あと健くんのインスタライブでトニセンと生電話したり、などなど。本当にこの人たちは新しいルールをつくるのが上手い。思い返せばV6っていつだって常識を跳ね除けていくグループだった。

 

V6に常識なんて似合わないから、またいつか気が向いたら軽い気持ちで6人集まってほしい。再結成してほしいなんて、歌ってほしいなんて、踊ってほしいなんて、ぜいたく言わないから。ただ集まって、ファンの前にちょっとだけ顔を出してくれれば、それで十分だから。そんな日が来るのを夢見て、また今日からもV6と最後に交わした約束を守って過ごしていきたい。

 

笑っていてね。
でも無理はしないでね。
あっ、
マスクはしてね。

 

2022/11/1 キサラギ