ひらパーに煽られ続けた1年を振り返る



    一昨年、ひらパーことひらかたパークは、岡田准一をイメージキャラクターに起用し、ひらパー兄さんというユニークなキャラクターに仕立て上げたCMで岡田准一ファン(以下、ファン)のハートを鷲掴みにした。そして昨年、超ひらパー兄さん園長に昇格し、年間入園者数100万人行かないとクビという大胆な提案を掲げた。このミッションは全国のファンに、超ひらパー兄さんが見られなくなるかもしれないという恐怖と同時に、ひらパーへ行かなければならないという義務のようなものまで感じさせた。こうして見事な戦略で全国各地のファンを誘導することに成功したひらパーに、ファンが煽られてきた約1年間を振り返る。 


 case1 兄さんマスク

 園長改革第一弾目隠しライドが発表されたと同時に販売されたのが兄さんマスクという兄さんの目がプリントされたマスク。100万円の費用をかけて作られたこのマスクは、発売と同時に飛ぶように売れ、一時期入荷待ちの事態にまで至った。現時点では約2万枚売り上げたらしい。1枚700円+税なので単純計算で1300万円の黒字だ。ちなみに前の年に発売された枚方パーカーは、少なくとも3000万円以上の売上が報告されている。一時期完売したこともあり、未だにお一人様5個までと制限されている兄さんマスク。ちなみに私は5個買った。


 case2 わいでおマフラー

 まず名前が完全にふざけている。しかしこの商品、兄さんマスクと違って兄さん要素が皆無である。そして私が知る限り兄さんが着用した形跡もない。一体わいでおマフラーのわいとは誰を指しているのか甚だ疑問だ。先日ひらパーを訪れた時、ゲームコーナーのお兄さんがこないだ岡田さんがマフラー付けてましたよと言っていたがこのお兄さんは大学生の私達相手に射的やら積み上げた缶を倒すゲームやらをやらせ数百円を巻き上げたので信用ならない。実際、数日前に岡田氏が新しいCM撮影のために来園したとTwitterなどでも噂されており、もしこれらが本当ならこのわいでおマフラーはたちまち売り切れる可能性がある。今後の動向を楽しみに待ちたい。最後に一つこの商品にアドバイスをさせてもらうなら、兄さんの手がプリントされていたら枚方パーカーや兄さんマスク並の売上が見込めるといっても過言ではない。 


case3 冬のポスター

 2014年冬のポスターには2種類のコピーがある。一つは本当にひらパーです篇、そしてもう一つが忘れてへん篇。問題視したいのは後者である。忘れてへん篇のポスターに付けられたコピーはみんな、年間100万人とわいの園長継続の件、すっかり忘れてへん?。私の推測だと、年間100万人と園長継続の件を気にしているのはファンくらいだ。要するにこのコピーはファンに向けられたものであり、お前らが来ないと大好きな園長が見られなくなるぞ?と完全にファンを煽っている。そもそもファンはこんな大事なことを忘れる訳が無い。私はこのコピーの存在をつい最近知った。前述したように先日ひらパーへ行ってきたのだが、このコピーが発表されるずっと前からひらパーに行くことを計画していた。しかし傍から見たら完全にこのコピーに煽られた人間である。ひらパーの思うつぼである。悔しい。


 case4 京阪のお偉いさんの言葉

 ひらパーを運営している京阪電鉄のお偉いさんが、園長のミッションについて語っている記事を読んだ。その中の一節、大台は確実。どこまで上乗せできるかという言葉が引っかかった。つまり、岡田准一という人気者を起用すればファンがホイホイくるから、大台は確実なのであろう。完全に読まれている。悔しい。 

 

 case5 そもそも

 case1で述べたように、ひらパーは見事なまでにイメージキャラクター岡田准一の人気を利活用し、多大の利益を得ている。ふと冷静に考えると、これだけ貢献している岡田准一をイメージキャラクターから外すことはまず考えられない。たとえ100万人行かなかったとしても。というかもっと冷静になると、ひらパーは最初から100万人行かなかったら岡田准一をイメージキャラクターから外すなんて一言も言っていない。ただ、園長をクビと言っているだけで、兄さんをクビなんて一言も言っていない。これは罠だ。わざわざ初代兄さんを引退させてまで起用した岡田准一枚方出身でひらパーへの思い入れが深い岡田准一ジャニーズ事務所に所属し、芸能界の一線で活躍する岡田准一。CM全国放映を諦めてまで起用した岡田准一。、、、。これほどひらパー兄さんに適した人材は恐らくいない。もともと100万人行かなかったとしても岡田准一の続投は決まっていたに違いない。つまりこの100万人ミッションこそが最大の煽りだったのである。


 何度も言うが、先日私はひらパーへ行ってきた。ひらパーのためだけに大阪へ行った。朝に大阪に着いて、その日の夜に大阪を発ち、翌朝東京へ帰ってきた。0泊3日、弾丸ツアーである。なぜそこまでしてひらパーへ行ったのか。上で散々悪口のようなものを並べておきながら。一つは、やはりミッションのためである。上で述べたように、確かに100万人ミッションはひらパーの巧みな戦略かもしれない。けれど、ファンとしてはミッションが課せられた以上、岡田准一の名を汚すわけにはいかない。大河の主演をやった男が、アカデミー賞俳優が、ミッション達成できませんでした、では格好がつかない。ひらパーに売られた喧嘩を、ファンが買わないで誰が買うというのか。もう一つは、ひらパーへの感謝の表れである。超ひらパー兄さんのようなユニークなキャラを演じている岡田准一は今や貴重である。そんな貴重な一面を提供してくれるひらパーに感謝を伝えるには、直接ひらパーに出向くしかない。大阪に着いて電車で京橋に向かい、ひらパーGO!GO!チケットという京阪の切符とひらパーの入場券がセットになったチケットを買うことで京阪に貢献することができる。こうしてファンから得た利益でまた素晴らしいCMを作ってもらう。ここに一つの企業と一人の芸能人のファンたちとのギブアンドテイクが成り立つ。 ひらパーはきっと来年も岡田准一をイメージキャラクターとして起用してくれると信じている。たとえミッションが失敗に終わったとしても。成功したら今度は何を仕掛けてくるのだろう。150万人ミッションとかリアルにやってきそうで怖い。150万人達成には100万人ミッションの1.5倍頑張らなければならない。私で言うと、年間3回訪れなければならないし、当然費用も1.5倍かかってしまう。そんな妄想をしながら、2015年もひらパーに振り回されるのを恐れつつも楽しみにしたい。