夢と知りせば醒めざらましを

楽しいこと全部、私のもの

アイドルと俳優を両立するということ

 

2016年11月18日、

ポケモンの最新作の発売日でもあり、

世界のミッキーマウスの誕生日でもある。

世間は上の2つで大賑わいだった。

けれど、私にとってはもっと重要で

もっと主張したいことがある。

はい、お察しの通り自担の誕生日です。

しかも12年に1度の年男になる日です。めでたい。

しかもしかも彼が20代の時に憧れていた36歳です。

めでたいめでたい。

 

岡田担を自称するようになってから4回目の誕生日、

いやprecious dayなわけですが、

実は1年で1番悩む日でもあります。

だって、誕生日の時くらいなんか特別なこと言いたい。

でも毎年うまく言葉にできなくて、

その度に「私は一体なぜこの人を自担にしたのか」とか、

「そもそも自担とは」とか、

余計なことをいろいろ考えてしまって、

それでも結局明確な言葉が見つからなくて、

最終的にへこみます。

私にとって、11月18日はそういう日なんです。

 

ただ、担当になった当初から変わらないのは、

この人が見せてくれる景色が好きだということ。

「岡田担にしか見られない景色」というのがあって、

それを見ている瞬間が、一番幸せだと思う。

常に何かに挑戦し続けている彼は、

いつも私たちの想像をはるかに超えた、

見たこともない世界に連れて行ってくれる。

彼の担当になってからずっと、

次はどんな景色を見せてくれるのだろうと、

ドキドキさせられっぱなしだ。

同じ視点からその景色を見ることはできないけれど、

ただひたすらに、これからも受け止め続けていたい。

 

つい先日も、最新作の完成披露試写会で、

また一つ新しい景色を見せてもらったところ。

映画の中で、彼は60代の役を演じていた。

見た目を特殊メイクで変えていたのはもちろん、

声もいつもより低く、野太くなっていた。

声はさすがに人工ではつくれないから、

当然自力で調整したらしい。

雑誌のインタビューでは

「常に喉との戦いだった」と言っていた。

この作品の撮影時期は、髪型から察するに、

ちょうど去年のV6のコンサートツアーの真っ最中だったはずだ。

常に喉と戦っていた時期に彼はアイドルとして、

大きな会場で、大勢のファンの前で、大きな声で、

歌っていた。

コンサート中、私が知っている限りでは、

「喉と戦っている」だなんて、

一言も言っていなかった。

「これからまた太ります。」とは言っていた。

そして本当に太っていった。

けれど、声に関しては、なにも言わなかった。

むしろいつも出さないようなボリュームで

会場を煽ったりもしていて、

そんな素振りすら見せなかった。

ファンに心配かけたくなかったのか、

弱音を吐きたくなかったのか、

アイドルとしてのプライドなのか、

俳優としてのプライドなのか。

もしかしたら全部かもしれない。

全部を背負って、あの時、

私たちに笑顔で手を振っていたのは、

まぎれもなく、アイドルの岡田准一だった。

 

きっと、アイドルと俳優を両立するというのは、

言葉にするより何倍も難しいことなんだと思う。

当事者ではなくても、想像することはできる。

自分の中に、アイドルの自分と俳優の自分を

共存させるということ。

岡田准一のすごいところは、

基本的には2人の自分を使い分けているところ。

アイドルの時には俳優の顔を持ち込まないし、

俳優の時にはアイドルの顔を持ち込まない。

多分、意識的に使い分けている。

まるで互いに「あれは別人です」とでも

言うかのように。

そしてそれがもしかしたら

彼を苦しめている要因かもしれないと思うと、

両立なんてやめてしまえばいいのにと、

思ってしまうことがある。

 

きっと、本気でやめようと思えば

やめられるんだと思う。

でも、少なくとも現時点では

岡田准一はアイドルであり、俳優である。

それはきっと、彼が出した答え。

 

35歳の岡田准一の発言で、とても好きな言葉がある。

「V6の仕事も、役者の仕事も、どちらも芸術の域まで高めたい」

これを見た時、不覚にも泣きそうになった。

選択肢が2つあるなら、

どちらかを極めるのではなくて、

どちらも極めればいい。

私はきっと、彼のこういう考え方に憧れ続けているのだと思う。 

そして彼ならきっと実現してくれるはずだと、

強く信じ続けていたい。

 

お誕生日、おめでとうございました。

また今日からの1年も、

どんな景色を見せてくれるのか、

今から楽しみにしています。